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ICD10とは?目的・内容・活用方法をわかりやすく解説

医療現場では、日々さまざまな病名や診断情報が扱われています。
それらを正確に記録し、共有し、分析するために欠かせないのが「ICD-10」です。
ICD-10は、世界共通のルールとして医療の質と信頼性を支える重要な基盤となっています。本記事では、ICD-10の基本から活用場面、運用上のポイントまでをわかりやすく解説します。
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ICD-10とは
ICD-10(International Classification of Diseases, 10th Revision)とは、
世界保健機関(WHO)が定めた国際疾病分類で、
病気や外傷、死因などをコード化して統一的に分類するための基準です。
正式名称は
「疾病及び関連保健問題の国際統計分類 第10版」
であり、世界中の医療機関・行政・研究機関で利用されています。
日本においても、診療録(カルテ)管理、診療報酬、医療統計、研究など、
医療のあらゆる場面で欠かせない基盤となっています。
ICD-10が使われる目的
ICD-10は、単なる病名一覧ではなく、
医療情報を正確に記録・共有・分析するための共通言語です。
主な目的
-
病名表記の統一
-
医療データの集計・比較
-
診療情報の標準化
-
国際的な医療統計の作成
これにより、国や医療機関が異なっても、
同じ基準で疾病データを扱うことが可能になります。
ICD-10の構成と特徴
ICD-10は、アルファベット+数字によるコード体系で構成されています。
コードの基本構造
-
例:E11(2型糖尿病)
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例:I10(高血圧症)
特徴
-
約14,000以上の疾患コード
-
疾患の系統別に章立て
-
詳細な分類が可能
これにより、診療情報を高い精度で管理・分析できます。
ICD-10が使われる主な場面
1. 診療録(カルテ)管理
診断名をICD-10コードで記録することで、
病名のばらつきを防ぎ、正確な情報管理が可能になります。
2. 診療報酬・DPC制度
DPC(診断群分類別包括評価)制度では、
ICD-10による正確な疾病分類が不可欠です。
コーディングの正確性は、
病院経営や診療報酬に直接影響します。
3. 医療統計・研究
国の医療統計や疫学研究では、
ICD-10が共通基準として使用されています。
これにより、
-
疾病動向の把握
-
医療政策の立案
-
国際比較
が可能になります。
ICD-10とICD-11の違い
現在、ICD-10の後継として ICD-11 が公開されていますが、
日本の医療現場ではICD-10が引き続き主に使用されています。
主な違い(概要)
| 項目 | ICD-10 | ICD-11 |
|---|---|---|
| 公開 | 1990年代 | 2019年 |
| デジタル対応 | 限定的 | 高度対応 |
| コード数 | 約14,000 | 約55,000 |
今後、日本でも段階的な移行が検討されています。
ICD-10の運用で重要なポイント
ICD-10を正しく活用するためには、
単にコードを当てはめるだけでなく、以下が重要です。
-
医学的根拠に基づくコーディング
-
診療録の記載内容との整合性
-
最新ルール・通知への対応
-
医師・事務・診療情報管理士の連携
特に、診療情報管理士の専門性が求められる分野です。
ICD-10に関わる職種
ICD-10は、以下の職種が日常的に扱います。
-
診療情報管理士
-
医療事務
-
医師
-
看護師
-
医療情報システム担当者
医療DXが進む中で、
ICD-10を正しく理解できる人材の重要性は高まっています。
よくある質問(FAQ)
Q1. ICD-10は誰が決めているのですか?
世界保健機関(WHO)が策定しています。
Q2. ICD-10は日本独自のものですか?
いいえ。国際的に統一された疾病分類で、
世界各国で使用されています。
まとめ
ICD-10とは、
医療情報を正確に記録・共有・分析するための国際標準です。
診療録管理、診療報酬、医療政策、研究など、
医療を支える基盤として、今後も重要な役割を担い続けます。
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